苫東高出身・直木賞作家の馳星周さんが講演「故郷の人、喜んでくれた」

苫東高出身・直木賞作家の馳星周さんが講演「故郷の人、喜んでくれた」
トレードマークのサングラス姿で故郷への思いを語った馳さん

 苫小牧東高校OBで、今年7月に小説「少年と犬」で第163回直木賞を受賞した作家の馳星周さん(55)=長野県軽井沢町在住=の講演会が23日、苫小牧市民会館で開かれた。馳さんはふるさとの浦河町に滞在中、直木賞受賞の報に触れたことを振り返り、「故郷の人たちがとても喜んでくれたことが何よりうれしかった」と笑顔で語った。

 市文化団体協議会(小林洋一会長)の創立50年記念事業。同会関係者や市民、ファンら約350人が来場した。

 馳さんは壇上で、自身の半生を回顧。本が好きで、学校の図書館の本を読みあさった少年時代や、30代半ばに小説「不夜城」でデビューし、自堕落な都会暮らしを楽しんでいたものの、愛犬との出合いによって一変し、犬中心の生活となったことを明かした。

 また、2年前にテレビ局の仕事で浦河町を訪れたことをきっかけに、昨年から夏の数カ月間を同町で過ごしているという経緯も語った。故郷で直木賞受賞の知らせを受け取ることができ、「こんなにうれしいことはない」と述べ、「故郷に見向きもしなかった30歳の時に受賞しなくてよかった」と笑いを交えて語った。

 講演の最後に馳さんは「自分は人生の中で本、犬、馬という三つの大好きなものに出合えたおかげでここまで来ることができた」と強調。来場者に向け、「子どもや孫が好きなものと出合えるよう、支えてあげてほしい」と呼び掛けた。

 この日、講演会に合わせて同会の創立50周年記念式典も実施。会の発展に尽くした3個人5団体に感謝状が贈られたほか、ロゴマークの公募コンテストで入賞した3人が表彰された。

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