新型コロナウイルスの感染者が若者を中心に増える傾向にあり、マスクの着用を義務化した自治体もあるフランス。現地の様子をパリのエルメス本社に勤務している栗原平さん(69)が伝えてくれた。
フランスは3月16日にConfinement(コンファインメントゥ、制限の意)が始まり、不要な外出は禁止になりました。私もその日から自宅待機となりました。
政府の用意した外出要望書をプリントアウトして必要事項を書き込み、食料品などを買う際には携帯しなければいけませんでした。毎日窓から、人の歩いていない外を眺めていました。ちなみにこの時期に大半の人が太りました。
5月11日にConfinementが解かれ、2カ月ぶりに出勤しました。従業員の入り口にはマスク、アルコール消毒液が用意されており、個人の体温も測るように準備がされていました。また、通勤用の厚めのマスク2枚が一人一人に支給されました。
従業員の食堂も収容人数が半分になったため、食堂を利用できない部署ごとに、フランス風のBento(弁当)が用意されました。会社の従業員に対する誠意を実感しました。
23日は、サッカーのヨーロッパチャンピオンズリーグの決勝がリスボンで行われました。パリ・サンジェルマンとドイツのバイエルン・ミュンヘンです。
18日に準決勝があり、パリが3―0で勝ったのですが、その後、シャンゼリゼ通りはファンが繰り出して通行止め! 私のアパートの周りでも夜中の2時過ぎまでクラクションを鳴らして騒いでいました。
もちろんマスクなどしてません! 全てではありませんが、最近のフランス人は日ごろのストレスの発散場所を探しているように思えます。
でも、本当に大変なのはバカンス明けだと思います。全国に散らばっていた人たちが本来の生活に戻ります。学校も9月1日に始まります。
マスクも着用が義務化されました。マスクといえばCOVID―19(新型コロナウイルス)が広がり始めた頃にフランス政府は、マスクの着用は全く必要無し!と宣言しました(当時、政府にはマスクのストックが無かった、と後で分かりました)。
今はパリやその他の大きな都市で着用が義務化され、もししていなければ135ユーロ(日本円で約1万7000円)の罰金を科されます。テレビは毎日のように、マスクの効果の不透明感を報道しています。
くりはら・たいら 1951年、空知管内北竜町生まれ。63年10月に苫小牧へ。苫小牧東高を卒業後、72年に渡仏。2012年2月からパリ・エルメス本社に勤務。15年10月から17年4月まで月1回、本紙で寄稿「シェフ栗原平のライフ・レシピ」を掲載した。



















