道内政界にも衝撃 与野党に驚きと困惑 安倍首相辞任表明 総裁選や総選挙の時期注視

道内政界にも衝撃 与野党に驚きと困惑 安倍首相辞任表明 総裁選や総選挙の時期注視
参院選道選挙区の自民党候補応援のため来道した安倍首相 =2019年7月16日、札幌市中央区

 安倍晋三首相が持病の潰瘍性大腸炎の悪化を理由に28日の記者会見で辞任する意向を表明したことに、道内の政界でも驚きと困惑の声が広がった。13年前をほうふつさせる突然の辞任劇で、与野党とも「まさに寝耳に水」。今後の自民党総裁選の手法や解散・総選挙の時期を注視している。

 自民党道連の吉川貴盛会長は「あまりに突然の事態に、非常に驚いている」とし、首相は胆振東部地震の現場に足を運ぶなど道民のための施策に「常に配慮してこられた。誠に残念」とコメントを発表。道議会最大会派の自民党・道民会議の控室では、数人の道議がテレビで首相の動向を見詰め、「まさかここで辞めるとは」と驚きの表情。会派の吉川隆雅幹事長は「昔のように一部で決めることのないように。プロセスを大切にしてほしい」と総裁選の手法に注文をつけた。

 連立政権を組む公明党も困惑している。道議会の公明党議員団の控室で、阿知良寛美幹事長代行は「体調が悪いのではないかと思っていたが、驚いている」と話し、今後の解散・総選挙の時期を注視。「年内解散もあるかもしれない」と気を引き締めた。

 国民民主党との合流が大詰めの段階の立憲民主党道連の逢坂誠二代表は札幌市内の道連事務所で、記者団の取材に応じ「非常に驚いている」と率直な感想を述べ、「この2カ月間、体調が悪かったとするなら、国民の命と生活を考えれば、もっと早い判断があってもよかったのではないか」と指摘。「国論を二分する案件も強行採決を指揮するなど、日本の民主主義の基盤を相当大きく毀損(きそん)したと判断せざるを得ない」と長期にわたった安倍政権を総括した。

 道議会の共産党議員団の控室では、真下紀子団長がテレビで首相の動向を見詰め、「ゆっくり療養してほしい」と体調を気遣った上で、安倍政権の政策に関しては「モリカケなどいろいろ問題は多かった。コロナ禍で最後はうまく行かず、無念だったのではないか」と話した。

 道政のかじ取りを務める鈴木直道知事は「長年にわたり経済・雇用、社会保障、災害対応、外交・安全保障などさまざまな分野でリーダーシップを発揮され、今まさにコロナ対策で陣頭指揮を執られている中、辞意表明されたことに、ただただ驚いている。まずは体調回復に努めていただきたい」との談話を出した。

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