むかわ町は28日、いすゞ自動車、いすゞ北海道試験場と災害時における避難所等の施設利用に関する協定を結んだ。同日、町役場に併設する産業会館で調印式が行われ、竹中喜之町長と同社北海道試験場の西択男社長が協定書にサインした。
協定の内容は、町内で大規模な災害があった際に、新たに建設した独身寮「むかわハウス」(愛称NEXUS=ネクサス)の1階共用スペースを緊急避難所として開放するもの。同社によると、最大70人を収容でき、水や食料、毛布など120人分を備蓄するという。
セレモニーで竹中町長は「胆振東部地震からの復興加速と日常からの備えに向けて取り組んでいる中、町として心強いものがある。今回のむかわハウスの再建が、町の復興の象徴の一つとなり、いすゞとの絆の道しるべになれば」と期待。
西社長は、2年前の震災時に社員60人ほどが町内の避難所で過ごしたことに感謝しながら、「改めてこういう施設が大切だと感じた」と話し、今回の協定をきっかけに「建物を有効に使ってもらい、少しでも町に恩返しができれば」とあいさつした。

















