首相、突然の辞任表明に苫小牧市民も驚き 「仕方がない」の声多く

首相、突然の辞任表明に苫小牧市民も驚き 「仕方がない」の声多く
安倍首相の記者会見を見守る市民=28日午後5時15分ごろ、ケーズデンキ苫小牧店

 安倍晋三首相の突然の辞任表明を受け、苫小牧市民にも驚きが広がった。二度目となった持病悪化による退陣に「仕方がない」など体調を気遣う声が出る一方、迷走した新型コロナウイルス対策などを指摘する意見も上がっている。

 新開町のケーズデンキ苫小牧店では午後5時からの首相会見の様子が展示中のテレビに映し出され、買い物客らが食い入るように見守った。ウトナイ北の会社員、渋谷直輝さん(34)は「体調悪化の話を聞いていたので辞任はあると思っていた。首相が目まぐるしく変わる昨今の政治の中で、頑張っていたと思う」と話す。

 汐見町の主婦、橋本由衣さん(35)は「新型コロナの問題が少しずついい方向に向かい始めた中での辞任だったので残念」とし、「首相が代わっても新型コロナの対策がきちんとした形で進められるよう、願っている」と期待を込めながら語った。

 大成町に住む大学1年の星野悠斗さん(18)は「体調悪化なら仕方がない」と理解を示しつつ、コロナ禍で入学式が中止になるなど大学生活にも支障があるとし、「緊急事態宣言をもっと早く出していたら、今のような事態は防げたのでは」とこれまでの対策に不満を示す。

 表町の看護師合田麻乃さん(23)は「急な話で驚いているが、潰瘍性大腸炎という難病を抱えて総理大臣という職務をこなすのは本当に大変だったと思う。次の総理にはコロナ対策を第一に行ってほしい」と医療従事者の立場で率直な思いを述べる。

 表町で野村呉服店を営む野村信一さん(66)は「体調悪化の辞任は仕方のないこと。ただ、一国のトップが退くということは大きな影響がある」と不安をにじませる。経済の低迷や混乱が続く現状に「首相が変わってもコロナの影響を最小限にとどめるため、しっかりした体制づくり、リーダーシップを発揮したかじ取りが必要」と期待を込めた。

 宮前町の会社役員、遠藤亮治さん(43)は「辞任は驚いたが、メディアなどでは持病の話題が出ていたことから、体調は相当悪かったのだろう」と報道などを通じて見ていた安倍首相の様子を振り返る。すでに「ポスト安倍」のレースが始まっていることも踏まえ、「次の首相には日本を新しく変えてほしい。コロナがある現状や国民の生活をより良く変えてもらいたい」と話した。

 新明町の会社役員東城静江さん(78)は「体調悪化の辞任はお気の毒だった。在任中はストレスもあって大変だったと思う」と語る。ただ、「政権には数多くの疑惑や平和安全法制の成立などがあり非常に心痛していた」とし、積極的な平和主義を掲げつつ核兵器禁止条約に参加しない姿勢などにも触れ、「戦争をしない―というメッセージを込めた動きには消極的だった」と指摘。「さまざまな疑惑の解明が前に進むことを願っている」と述べた。

 沼ノ端の主婦村田なちこさん(40)は「検査を受けたニュースを見て心配していた矢先だったので驚いた」とし、東京五輪の延期や新型コロナ対策などこの数カ月を「想像を絶する苦労があったと思う。今後は自分の命を大切に過ごしてほしい」と長年の激務をねぎらった。

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