地元の洋画文化史一冊に 草創期エピソードなど 苫美術愛好会代表 本間弘章さん

地元の洋画文化史一冊に 草創期エピソードなど 苫美術愛好会代表 本間弘章さん
本を出版した本間さん

 苫小牧美術愛好会代表の本間弘章さん(93)=苫小牧市しらかば町=は「王子洋画研究会と苫小牧の美術」と題する本を発刊した。同市の芸術活動の草創期を振り返り、地元で活躍した画家との交流を独自の視点で書き記した。「苫小牧の美術や文化活動に興味を持つ人の役に立てるとうれしい」と話している。

 2022年の市美術博物館大学講座で講演した文化史の内容をベースに、68歳ごろから付けている備忘録約40冊を見ながら記憶を呼び起こした。

 1949年に設立された「王子洋画研究会」の解説に始まり、苫小牧の美術・文化活動の歩み、地元を代表する画家遠藤ミマン氏や鹿毛正三氏らとのエピソードをつづった。ユニークな「ちょっと小話」も盛り込み、表紙には自らの油彩画「柔らかな光の中で」(2017年)を使った。

 昨年2月から今年2月まで、1回2000字程度にまとめ、地域紙「月刊ひらく」に連載したのを見た一耕社(矢代町)の新沼友啓代表(74)が書籍化を打診した。新沼代表は「苫小牧の文化史に携わった本間さんの貴重な証言」と語る。

 本間さんは「講座ではすべてを伝え切れず、心残りだった」と連載の経緯に触れ、「戦後活躍した芸術家たちの素顔を、歴史として本に残したかった」と完成を喜んだ。

 A5判133ページ、2200円。問い合わせは一耕社 電話0144(75)6790=平日午前10時~午後4時=。

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