完全復旧は23年度に 胆振東部地震から2年を前に 厚真で工事現場公開 大雨災害にも対応

完全復旧は23年度に 胆振東部地震から2年を前に 厚真で工事現場公開  大雨災害にも対応

 2018年9月に発生した胆振東部地震から6日で丸2年を前に、北海道開発局は1日、土砂流入などによる大きな被害を受けた厚真町内の厚真ダムや日高幌内川、主要農業用水路・厚幌導水路の復旧工事現場を報道陣に公開した。現時点で工事は順調に進んでおり、完全復旧はいずれも23年度になる見通しだ。

 厚真ダムは地震により土砂が洪水吐きや貯水池などに流入し、施設や設備が損壊。水は現在抜いた状態にしており、ダムは使われていない。今年7月までにトンネルがふさがった区間を開口し、工事期間中の大雨災害にも対応できるように放流機能を確保。今年度から本格的な洪水吐きの復旧、土砂撤去などを始めている。現在の進捗(しんちょく)率は4割ほど。順調に進めば22年度までに完了し、23年度から試験湛水(たんすい)を開始するという。

 日高幌内川は、国直轄の緊急的な砂防工事や堆積土砂の掘削などを行ってきたが、今年度は恒久対策として、「今後100年に1回の大雨にも耐えられる」という堰(せき)堤の整備や水路の延長を進めていく。厚真川水系のチカエップ川、チケッペ川、東和川も今年度から砂防堰堤のかさ上げを行っており、今年度中に全体の7割程度を終える計画。ダムと同じく農地に水を供給していた厚幌導水路は、現在東和地区で被災した配管の切り替えや地盤の強化工事を行っている。

 道開発局室蘭開発建設部の山本清二次長は「被災地の復興、地元の方が安心して働ける状況にするため、開発局としては農業基盤の復旧を進めている。関係機関と協力し、地域に寄り添って早期復旧に努めていく」と話した。

今後の大雨対策も踏まえ、整備が進んでいる日高幌内川の現場

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