アイヌ手工芸担い手育成講座始まる 50人伝統技術習得へ  白老

アイヌ手工芸担い手育成講座始まる 50人伝統技術習得へ  白老
アイヌ民族の伝統の編み方を学ぶ受講者

 白老町主催のアイヌ手工芸担い手育成講座が5日、町総合保健福祉センターを会場に始まった。民族共生象徴空間(ウポポイ)見学で来町した観光客向けの商品作りなど、白老観光を支える人材育成の事業。50人の受講者は10月10日まで全4回の講習を経て、アイヌ文様の刺しゅう技術などを身に付ける。

 町が国の地方創生推進交付金を活用し企画した講座は、ウポポイを生かした観光のまちづくりを下支えする人づくり施策。アイヌ文化を取り入れた商品製作や、伝統手工芸体験プログラムの指導者などに携わる人材を増やすことを狙いに、2018年、19年に続いて開催した。

 講師は、町内でアイヌ手工芸の活動を続ける岡田育子さん(刺しゅう初級・上級コース)と、河岸麗子さん(編み方コース)。刺しゅうに38人、編み方に12人の女性らが受講した。

 このうち、編み方コースの受講者は伝統の道具を使い、アイヌ民族の刀掛け帯「エムシアッ」を編む技法でストラップ作りに挑戦。複雑な編み方に悪戦苦闘しながらも、技を習得しようと作業に熱中していた。

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