白老アイヌ協会(山丸和幸理事長)は7日、白老町のウヨロ川河口で新しいサケを迎える儀礼「ペッカムイノミ」を行った。
ペッカムイノミは、サケの遡上(そじょう)時期に漁の安全と豊漁を祈願する伝統の営み。明治以降の同化政策で長く途絶えたが、1982年に札幌市でアシリチェプノミ(初サケの祈り)が100年ぶりに復活し、白老町でも89年から毎年行われている。
儀礼には民族衣装を身にまとった同協会関係者ら約20人が集まり、「河口をつかさどる神」など5神を祭った河川敷の祭壇に祈りをささげた。
白老町のポロト湖畔で7月に開業した民族共生象徴空間(ウポポイ)を運営するアイヌ民族文化財団の若手職員も儀礼に参加。ウポポイでアイヌ語プログラムを担当する地元出身の山丸賢雄さん(26)は「白老の伝統文化を学べる大切な機会」とし、工房担当で帯広市出身の白川友基さん(22)は「白老のサケ儀礼に参加したのは初めてで、貴重な体験」と話した。

















