9日の白老町議会定例会の一般質問には貮又聖規氏(みらい)、前田博之氏(きずな)、長谷川かおり氏(公明)の3氏が登壇した。主な質問と答弁は次の通り。
貮又聖規氏
―共生共創のまちづくりでウポポイ開設を踏まえた町の記念日制定への考え。
町「記念日制定は町のアイヌ政策の有効手段の一つだが、白老に根差したアイヌ文化をしっかりと保存・伝承し、町民がアイヌ民族の歴史と文化への正しい認識、理解を深めることが共生共創のまちづくりのために重要と考える」
―町道の舗装や橋の整備の状況は。
町「2019年度末の舗装率は49・7%で舗装済み延長は220キロメートル。優先性の高い路線や緊急性、必要性を総合的に判断し道路整備を行っている。橋は長寿命化修繕計画に基づき15年度から、老朽化が著しく緊急性の高い橋を優先的に修繕している。だが、町内129カ所のうち早期措置が必要な橋が相当数ある」
前田博之氏
―町立病院の19年度決算概要について。
町「事業収益7億4067万円、費用7億8868万円で、差し引き4801万円の経常損失。内科常勤医師1人が昨年末に退職した後、入院・外来患者数が伸び悩み、17年度から続く経営不振から脱却できなかった」
―医師確保の見通しは。
町「泌尿器科が専門の51歳の医師を来年4月、内科常勤医師として採用内定した。もう1人は50歳の外科医で11月には採用できるよう最終的な詰めを行っている。何とか医師確保の見通しが立ったところ」
長谷川かおり氏
―新型コロナウイルス感染拡大に備えた医療提供体制について。
町「町立病院に発熱者専用の外来診療窓口を開設し、発熱患者の診察に対応している。病院の屋外に設置する感染外来室のコンテナハウスを11月ごろに導入し、院内感染対策の強化を図る。また、インフルエンザ流行期には、従来のインフルエンザ判定に加え、唾液による抗体検査など簡易PCR検査の実現に向けて取り組む」
―高校受験を控えた中学3年生へのインフルエンザ予防接種費の助成について。
町「65歳以上の高齢者の予防接種は重症化予防に一定の効果があるとして、国は定期接種としてるが、小児については任意接種。町では7月以降、中学生以下の医療費無償化を実施していることから、現時点では助成を行わない考え」

















