運動会の代替行事、6月中止も「復活」 コロナと熱中症対策を両立

運動会の代替行事、6月中止も「復活」 コロナと熱中症対策を両立
保護者が見守る中で50メートル走に挑む児童たち=2日、苫小牧清水小学校

 苫小牧市内の各小学校で夏から秋にかけて、運動会の代替行事が行われている。新型コロナウイルス感染拡大により、例年6月に開いている運動会は中止になったが、感染対策を講じながら「ミニ運動会」などを企画。保護者の参観機会を提供しており、児童やその親などからも喜ばれている。(高野玲央奈)

 市教育委員会は4月下旬、国の緊急事態宣言、臨時休校などを踏まえ、早々に運動会の中止を決めた。その後、運動会に代わる場を用意しようと、屋外活動に限って保護者の参観を認めるよう7月に各校へ通知。同月下旬から代替行事が開かれるようになり、各校はコロナと熱中症の対策を両立しながら行事を進めている。

 苫小牧清水小学校(児童数222人)は8月下旬から10月上旬まで、学年ごとに「ミニ運動会」を開いている。堀田稔校長はこの取り組みを「児童が実体験を通して、自分で考えて工夫する機会の一つ」と強調。保護者が子どもの様子を目の当たりにすることで「学校への理解や協力につながれば」と期待する。

 同校の4年生32人は9月2日、50メートル走や綱引き、リレー、棒を持って走る「台風の目」に取り組んだ。1時間の授業の中で行うため校長のあいさつはなく、教職員が用具を準備するなど工夫し、使用後は消毒するコロナ対策も徹底した。

 規模は縮小したが運動会が行われることで児童も元気いっぱい。宮下治眞君(10)も「リレーで勝つために友達と作戦会議をした。走る順番を変えたら抜くことができ、すごくうれしい」と笑顔。杉田愛梨さん(9)は「徒競走を頑張った。運動会がなくなったときは寂しかったけど(代わりが)できて良かった」と喜んだ。

 わが子の活躍を見守る保護者も飛沫(ひまつ)感染を防ぐため、声援ではなく拍手で応援。吉本茂人さん(40)は「今年は親が見られる学校行事が少ないのでありがたい。子どもも『見に来て』と楽しみにしていた」と話す。

 苫小牧沼ノ端小学校(同345人)は、19日に予定している全校一斉の参観日を「グラウンド参観日」とする。「密」を避けるため、1時間授業で2学年ずつ外に出て競技を行い、それ以外の時間は教室で授業を受ける。

 徒競走は直前までマスクを着用し、1レーンずつ空けて走るようにした。教務主任の伊東正剛教諭(44)は「感染対策を講じながらできる範囲で運動会種目を行う」と説明する。

 保護者にはコロナ対策の工夫点などを事前に周知。真鍋忍校長は「教室での授業参観はできないが、子どもたちは日頃の頑張りを保護者に見てほしいと思っている」と児童の気持ちを代弁しながら参観を呼び掛けている。

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