道内ものづくり最大手、トヨタ自動車北海道(北條康夫社長)=苫小牧市勇払=の自動車部品製造は、新型コロナウイルス感染拡大で受けた打撃からほぼ回復した。6月には生産ラインの非稼働日を設けるなど減産を強いられたが、同社は「ほとんどの製品がコロナ前の水準」と説明。特に駆動系部品・ハイブリッドトランスアクスルの新機種は、トヨタ自動車の新車「ヤリスクロス」に搭載され、フル生産を続ける。
自動車需要は国内外で回復傾向にあり、同社も7月から生産量を回復。トヨタ自動車(愛知県)が公表する国内生産台数も8月は当初計画比約97%とほぼ計画通りで、トヨタ北海道も歩調を合わせて生産量を戻す。コロナ流行前後で従業員3400人態勢を維持し続けた同社の広報担当者は、「ほとんどの製品は減産前の水準」と胸をなでおろし、「ハイブリッドトランスアクスルの新機種は新車効果もあってフル生産」と言う。
ハイブリッドトランスアクスルは、エンジンとモーターの動力をタイヤに効率良く伝える装置。同社は2012年に生産を始め、昨年12月にトヨタグループの「もっといいクルマづくり」の構造改革「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」の一環で、電動化の新技術に対応した新機種の生産ラインを立ち上げた。
装置は新車「ヤリス」に搭載されており、8月31日に新発売された「ヤリスクロス」も採用。生産ラインの定時能力は月産2万台だが、「現在は定時能力を超える水準の生産。このままコロナ禍から回復してくれたら」と願う。
同社はコロナの影響で2月から減産。同月は中国の完成車工場が休止し中国向けのトランスファー(動力分配装置)、CVT(無段変速機)などの出荷量が落ち込んだ。新車需要が世界的に冷え込む中、4月から海外向けの製品も減産し、昼夜2交代制の生産ライン一部を昼稼働のみにした。6月は毎週金曜日をライン非稼働の「週休3日」とするなど大きな打撃を受けた。
















