びらとり農協でトマトを栽培する女性会の学習グループ「スマイルトマト女子会」の現地研修会が9日、平取町振内の福沢孝彦さんのハウスで開かれた。11人(うち2人は自宅でリモート研修)の女子会員が品質向上のポイントを学んだ。
びらとり農協のトマトは販売金額が40億円を超える全国有数の産地。2017年に女性農業者からトマト栽培に関する勉強会の要望があり、以来日高農業改良普及センター西部支所と農協が「スマイルトマト女子会」の研修会を開講している。
現地研修の福沢さんのほ場は、妻と両親の家族経営で24棟のビニールハウスで桃太郎ネクストとワンダーの2種のトマトを栽培している。ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用し、省力化や高品質生産を推進する先進的な農業に取り組んでいる。
研修では農業改良普及センターの福原比奈子専門官が、果実の肥大で果皮が裂ける「裂果」の原因と対策を説明。▽直射日光が当たらない程度に摘葉する▽湿度を低下させるため送風する―などをアドバイスした。
また、福沢さんからは農薬保管庫の管理状況や栽培上のポイント、自動かん水装置などの省力化などを教わり、たわわに実を付けたトマトのハウス内を視察した。

















