厚真町議会定例会 2億9000万円追加 一般会計

厚真町議会定例会 2億9000万円追加 一般会計

 厚真町は、18日に開かれた町議会定例会に新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた対策、支援に関する一連の追加事業(別表)を盛り込んだ2020年度一般会計補正予算案を提出。原案通り可決された。

 追加された主な事業は、重症化リスクの高い人との接触を伴う業務に就く医療や介護・福祉事業所の従事者に対し、国の慰労金と別に町が独自に1人1万円分を慰労金としてあつまるポイントに付与する。町内事業所に勤務する人が対象で、町は約300人ほどを想定している。感染症防止対策を講じた介護福祉施設、医療施設についても、空気清浄機などの購入費や仕切り戸の設置、改修に掛かる経費に対し、北海道の交付金に上乗せして助成する。

 高齢者支援としては、自宅訪問や生活自立支援事業(いきいきサポート事業)の機能訓練等を実施することが難しい状況を踏まえ、事業登録者にタブレットを50台分用意し、無償貸与する方針。ウェブ画面を通じて面談や機能訓練を行い、高齢者の心身の悪化予防も進めていく。特別定額給付金の支給に該当しなかった4月28日以降に生まれた新生児に対し、1人10万円を町独自に支援する内容も加えた。

 経済対策では、温浴施設のこぶしの湯あつまがコロナ禍で受けた3月期の損失分を町が負担する。また感染症対策やニーズの確保、顧客の流出を防ぐなどの理由から新たにマイクロバス1台を購入する。

 これにより一般会計は2億9000万円を追加補正し、総額はおよそ130億4800万円となった。このほか町職員の業務の効率化を図るため、勤怠管理システムの購入に関する財産取得など議案7件を原案通り可決し、同日閉会した。

■厚真町の新型コロナウイルス感染症対策、支援に関する主な事業一覧

    (18日成立の一般会計補正予算計上分)

○医療福祉介護従事者慰労金交付  303万円

○介護施設等環境整備       314万円

○高齢者ウェブ見守り環境整備   257万円

○新生児定額給付金        300万円

○交流促進センター運営     1174万円

○あつまるカード活性化促進   1330万円

○緊急経済対策

・飲食業、観光業等顧客拡大促進  960万円

※6月定例会補正予算計上追加分

・飲食店応援緊急対策       303万円

○医療施設環境整備        342万円

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