衆院議員の任期満了(来年10月21日)まで1年余りとなる中、16日に菅義偉内閣が発足した。菅首相は衆院解散・総選挙について慎重に判断する姿勢だが、早期の解散も取り沙汰されている。道9区(胆振・日高管内)は2017年の前回と同様、自民党現職の堀井学氏(48)、立憲民主党現職の山岡達丸氏(41)=比例代表道ブロック=、共産党新人の松橋千春氏(38)が出馬する構えで、3氏は水面下で動きを活発化させている。
堀井、山岡、松橋3陣営はいずれも早期解散を視野に入れ、事実上の選挙モードに突入している。新型コロナウイルス禍で早期解散に否定的な意見もある中、新政権誕生を追い風に早期解散論がくすぶるだけに、各陣営は準備を着々と進める。一方、新たな立憲民主党の誕生で「野党共闘」も焦点。構図は流動的な要素を残している。
4選を目指す堀井氏の陣営は「常在戦場」を意識して態勢の構築を進める。12日に自民党道9区支部、堀井氏の連合後援会が苫小牧市内のホテルで合同会議を開き、今後の対応やコロナ禍での取り組みなどを協議した。
堀井氏は「内閣支持率の回復を考えると年内解散もあり得る。気を引き締めて態勢を構築し、信頼を寄せていただけるよう取り組む」と強調。コロナ禍もあって活動不足を懸念する声もある中、意識して地元入りを増やす考えだ。
野党再編の動きが選挙戦の行方に直結するが、同支部幹事長の遠藤連道議は「1対1でも、3人の戦いでも必勝態勢を築く」と力を込め「コロナ禍で難しい選挙になる、インターネット対策など知恵を絞って戦う」と展望する。
公明党日胆総支部連合も自公政権の枠組みで連携し、会長の安藤邦夫道議は「協力関係を深めたい」と話す。
旧立憲民主党と旧国民民主党が合流した新党で心機一転を図るのは山岡氏。道9区の旧両党総支部の役員が中心となり、新党態勢に移行するため急ピッチで事務作業などを進めている。
山岡氏は旧民主党時代も経験してきただけに「政権交代を果たした勢力が結集し、国民の皆さまにより良い政策を問える環境が整った」と意気込む。
支持母体の連合胆振、日高の両地域協議会も次期衆院選に向けて、山岡氏の推薦を決めている。連合胆振地協の日西和広会長は「負けられない戦い。早期の解散を見据え、準備を急ぎたい」と話す。
一方、山岡氏は前回の17年は改革保守の旧希望の党から出馬し、その後は旧国民民主に移るなど転籍を重ねてきただけに、旧立憲民主側の一部を含めて厳しい評価の声もあり、しこり解消が今後のカギとなりそうだ。
松橋氏は8月11日に出馬表明して以降、街頭演説など草の根活動で支持の拡大を図っている。「コロナとの付き合い、ケアに手厚い社会を後世に残すことが大事」などと訴え、消費税減税など持論の浸透に力を注ぐ。
共産党道9区選対本部の西敏彦選対本部長は「2回目の挑戦で自分のやるべきことが分かっている」と評価しつつ、野党共闘を踏まえて「道内の態勢が決まり次第対応できるようにしたい」と言う。
ただ、党は道比例区の議席獲得が最重要課題で、9区は道内でも同党にとっての「大票田」。擁立の取り下げは党戦略を大きく左右するだけに「(野党共闘は)中央レベルで決まる」と話す。



















