白老町虎杖浜のホテルいずみ(福田茂穂社長)は、敷地内に設けた野外ステージで、国の重要無形民俗文化財「アイヌ古式舞踊」を宿泊客に披露する取り組みを始めた。今年は10月末ごろまでを期間に土曜日と祝前日に行う。
古式舞踊のステージは連休に合わせて19日に開始し、21日まで連日開催した。白老町と登別市の観光連携を図るため、虎杖浜や登別温泉のホテル宿泊客も受け入れる仕組みとした。
初日の19日は、いずみ、虎杖浜温泉ホテル、心のリゾート海の別邸ふる川の3施設の宿泊客ら60人が集まった。幅10メートル、奥行き8メートルの木製ステージで白老民族芸能保存会(長谷川邦彦会長)がイヨマンテリムセ(熊の霊送りの踊り)、ハンチカプリムセ(水鳥の舞)、フンペリムセ(鯨の踊り)など白老に伝わる古式舞踊と口琴ムックリ演奏を40分間にわたって披露し、宿泊客らを楽しませた。
福田社長は「白老と登別が連携して、宿泊客に地域のアイヌ文化の魅力を発信し、観光振興につなげていきたい」と話し、来年以降も4~10月ごろの期間でステージを展開するという。

















