苫小牧市は来年1月の制定を目指している「市子どもを虐待から守る条例」(仮称)の素案に対するパブリックコメント(意見公募)を実施している。子どもの権利や利益の擁護、心身の健やかな成長が守られる社会を実現することが目的。条例には市や市民の責務、通告対応や予防・早期発見の在り方などを盛り込む予定。10月1日締め切り。
意見の公募に当たっては、条例(素案)の概要を項目別に提示している。基本理念には「虐待は著しい人権侵害で、死に至らしめる恐れもあることから何人も行ってはいけない行為」と明記。市の責務として、虐待の予防や早期発見、適切な支援、子どもを守ることに関する専門的な知識を有する職員体制の整備―などを示す考えだ。
市民の責務としては、子どもを虐待から守るために地域の子育て支援が重要であると認識し、地域での見守り活動により子育て世帯が孤立しないよう努める―といった条文を予定している。市民や関係機関などは虐待を受けたと思われる子どもを発見した際、速やかに市や児童相談所に通告する義務・責任を有することも明記する方針。
このほか、現在虐待を受けているとみられる子どもに加え、虐待を受ける恐れがある子どもについても、市が関係機関と連携を図りながら必要な支援を行う―という踏み込んだ姿勢も示す。
市は児童虐待が国内で後を絶たないことを重く見て条例制定を計画。内容を協議する組織として、6月に市子ども・子育て審議会内に児童福祉や保育などに関わる委員9人で構成する部会(松村順子部会長)を立ち上げた。施行時期は、室蘭児童相談所の苫小牧分室と市の児童相談拠点が同居する複合施設が市内双葉町に開設されるタイミングと合わせ、来年1月を目指している。
















