安平町の追分高校(大浦充校長)は24日、町ふるさと教育・学社融合推進事業の一環として、「そば打ち体験」を行った。食育について学ぶ3年生6人が町内の早来観光そば哲のスタッフを講師に迎え、職人の技を体感しながらそば作りを楽しんだ。
授業では、そば哲のスタッフから新そばについての知識を学んだ後、実際のそば打ちに挑戦。そば粉をふるいに掛けて水を入れながらこね、麺棒で薄く延ばす技術、そば包丁を使って細く切る一連の流れを体験した。生徒たちは細かい作業に悪戦苦闘しながら、一つ一つ丁寧にこなしていった。完成したそばはその場で早速ゆでて実食。自ら打ったそばに舌鼓を打った。
初めてそば打ちに挑戦したという菅原信一さん(17)は「こねる時の力加減や麺を細く切るのが難しかったが、実際に食べたときには達成感があった」と充実した表情。森田想士さん(18)は「手に力を入れることを意識してこねた。自分で作った分、おいしさも増した」と満足そうだった。
そば哲遠浅店の松平哲夫店主は「子どもたちはそつなくこなしていたので、きっと家でも料理をする機会があるのだろう」と振り返り、「自分で作って食べてもらうことで、そばに興味を持ってくれたら」と話していた。

















