厚真の神田で抜穂祭 実りの秋に感謝

厚真の神田で抜穂祭 実りの秋に感謝
刈り取った稲を納める早乙女=厚真町桜丘

 胆振、日高の青年神職会は24日、厚真町桜丘の森田明央さん(53)が所有する水田に設ける「神田」で恒例の「抜穂(ぬいぼ)祭」を実施した。神事の後、若手の神職ら14人が手作業で鎌を振るい、日胆地区の神社や伊勢神宮に奉納する米の稲刈りをした。

 同祭は2005年から継続して行っており、神社に仕える神職が稲作体験を通じ、神社神道への理解を深めるのが目的。今年は5月上旬に「御田植祭」を執り行い、神職らが苗を手植え。今年は夏場に晴天や暖かい日が続き、稲は順調に育ったという。

 この日の神事は刈田神社(登別市)の大西俊之さんが執り行い、黄金色に輝く神田を前に実りの秋を感謝した後、会員が鎌で稲を刈り取った。神田を管理する森田さんは「胆振東部地震から2年がたち、今年はほとんどの農家で営農ができた。農家としては豊作になるのが一番安心感がある」と表情を和らげ、土砂崩れの現場などを見渡しながら「完全に元通りにはならないけれど、自然の姿になってくれたら。新型コロナウイルスも早く収まってほしい」と話していた。

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