苫小牧市内在住の芸術家、青雲陵さん(24)は26日から、自身初となる絵画の個展を市民活動センターで開く。漫画家を目指すも、思うような結果が得られずに悩んでいた10代の頃のペン画から最近の水彩作品まで、独自の世界観を表現した約60点を展示する。
青雲さんは18歳の頃、巨匠・手塚治に憧れて児童漫画家を志した。雑誌社などに投稿するも評価が得られず悶(もん)々とする中、漫画用のペンを使って、一粒の滴が水面に波紋を広げる瞬間を描写した絵画を制作。さらに、芥川龍之介著の「蜘蛛(くも)の糸」に着想を得たペン画も完成させた。緻密に書き込まれた作品は家族にも好評で、ペン画制作に打ち込むように。その後、表現の幅を広げるため、クレヨン画や水彩画にも取り組んだ。
これまでに通算400点ほどを完成させ、自身のSNS(インターネット交流サイト)に作品を投稿してきた。似顔絵の注文も寄せられるなど画家としての活動が少しずつ軌道に乗る中、家族や作品のファンの後押しもあって初の個展を計画したという。
会場では初期作の「しずく」や「蜘蛛の糸」のほか、将来への悩みや不安、孤独感を白黒のみで表現したペン画作品、下書きをせずに勢いのまま書き上げたクレヨン画、星や海、花や木などをモチーフにした水彩画、漫画調のイラストなどを展示する。どの作品も個性豊かで、特にペン画は見ている側も不安な気持ちに襲われるような迫力に満ちている。また、ピカソに代表されるキュビズムに影響を受けたクレヨン画も見どころだ。
会場では一部の絵画を販売。また、絵は飾れないが作品を手元に置いておきたいという人に向け、絵画をプリントしたトートバッグやTシャツといったグッズも販売する。
青雲さんは「将来に悩んでいた10代の頃の白黒の絵から、見る人を喜ばせたいと願いを込めて描いた最近の絵まで、よりすぐった作品を並べるので、ぜひ多くの人に見てもらいたい」と話す。
個展は26日から30日まで、午前10時~午後9時(初日は正午から。最終日は午後6時まで)。入場無料。問い合わせは青雲さん 電子メールseiun.ryou.artist@gmail.com。
















