安平町で開講している公営塾「あびらぼ」のスタッフが9月30日、実際に行っている授業を町内の小中学校で紹介する活動に乗り出した。学校で出前講座を行うのは初めてで、皮切りとなった追分中学校では「ミニ探究授業」と題し、内容を大幅に短縮して実施。あびらぼ独自のユニークな活動を生徒や教職員たちにアピールした。
昼休み時間に生徒が集まりやすいホールを利用して開いた。あびらぼのスタッフが、音楽が始まった経緯について歴史を交えながら深掘りする内容を10分ほどにまとめて伝えた。奈良優心さん(15)は「自分たちの世代にも分かりやすくてよかった。今まであびらぼに参加していなかったけれど、話を聞いて参加してみたいなと思った」と関心を示した。
あびらぼは、地方創生推進事業の一環として設立した「教えない放課後教室」をうたった公営塾。小学4年~中学3年生が対象で、勉強という枠にとらわれないプログラムを通じて、自らの興味や見つけた答えのない問題に取り組み、創造力などを養っていく。今年度は新型コロナウイルスの感染拡大の状況に鑑み、オンライン会議アプリの「Zoom(ズーム)」を使った授業を行ってきた。
あびらぼでは今後、町内の小中学校を訪問し、PR活動を繰り広げる予定。代表を務める河嶋愛基さん(29)は「内容を知ってもらうことであびらぼに来てくれてもいいし、興味や視野を広げてもらって『毎日が楽しい』と思うきっかけになれば」と波及効果を期待していた。
詳細はあびらぼウェブサイトでも紹介している。

















