静内高生が提案「関係人口どう増やす?」 食や自然「人を動かす物」 SNSで発信

静内高生が提案「関係人口どう増やす?」 食や自然「人を動かす物」 SNSで発信
「関係人口をどのように増やすか」をテーマにプレゼンテーション

 単位制を導入している新ひだか町の静内高校(坪井克彦校長)で地理・歴史科の学校設定科目「日高地域研究」を選択している3年生20人がこのほど、役場静内庁舎議場で「関係人口をどのように増やすか」をテーマに大野克之町長や福嶋尚人町議会議長らにプレゼンテーションした。

 地域研究は、町の課題である関係人口の拡大について調査し、各分野の外部講師から話を聞いて自分たちにできることは何かグループで協議を重ねてきた。

 この日、生徒たちはそれぞれ解決案をまとめ、班ごとに発表した。1班は「物が人を動かすこと」に注目し、「お料理 あま屋」を訪問。地元の食材を使っていて、約7割が町外客という。十勝管内豊頃町の厳冬期だけ見られる、太陽の光を受け美しく輝く氷の自然現象「ジュエリーアイス」も調べ、人を動かすには物が必要とし、インターネット交流サイト(SNS)の活用を提案した。

 2班は「イメージで町づくり」をテーマに(1)学校合宿所(2)体育館の提供(3)記念館を活用することや、▽若い世代のアンケート(中高校生)▽病院間の連携を高めて人手不足を補うことなどで興味をもってもらい、イメージの定着を図ると提案した。

 3班は「ターゲットを絞ってPR―少数から広がる輪」とし、(1)馬(2)海沿いの道をPRに利用できる素材として挙げた。アウトドア施設を充実し、サイクリストやツーリストなど多くの人々を徐々に集めることが可能とした。

 このほか4班は「関係人口を増やすには」、5班は「私たちの農家減少対策」をテーマにそれぞれまとめたアイデアを発表した。

 各班の提案を聞いた大野町長は「感心した。小さな集まりから大きな集まりにしていくことなど、これからの行政の参考にさせていただきたい」と話した。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る