休廃業・解散1634件 道内企業 ― 今年1~8月期 コロナ長期化で意欲喪失 東京商工リサーチ

休廃業・解散1634件 道内企業 ― 今年1~8月期 コロナ長期化で意欲喪失 東京商工リサーチ

 今年1~8月に道内で休廃業・解散した企業は前年同期比14・7%増の1634件になったことが、東京商工リサーチの調査で分かった。2月から感染が拡大した新型コロナウイルスで急激な業績悪化に陥り、先行きが見通せないまま事業継続の意欲を失った企業、経営者が増えていることを浮き彫りにした。

 2000年に調査を開始して以降、道内で休廃業・解散数が最も多かったのは16年の2258件(年間)。このペースで推移すると、これを上回る可能性が出てきた。

 休廃業した産業別では、「サービス業・他」が523件で全体の32%を占めて最多。これに「建設業」(337件)、「小売業」(273件)、「卸売業」(146件)、「製造業」(113件)と続いた。増加率では「運輸業」(38件)が前年同期比52%増と最も高い。

 同社が8月28日~9月8日に実施したアンケートでは、コロナ禍が長引いた場合に廃業を検討する可能性が「ある」と回答した道内の中小企業は7・8%で、大企業を含めた全体では6・9%。廃業を検討する可能性がある中小企業のうち、32・5%が検討時期を「1年以内」と回答している。同社では「1~8月の休廃業・解散の増加は、『大廃業時代』が現実味を帯びてきた可能性を示している」と分析している。

 一方、1~8月の道内の企業倒産は前年同期比16・5%減の132件で、当初の見込みを下回り落ち着いて推移している。ただ、増勢をたどる休廃業・解散を加味すると「今年は倒産や休廃業・解散により市場から撤退する企業が、過去最多となる事態も想定される」と指摘している。

 全国では1~8月に休廃業・解散した企業は、前年同期比23・9%増の3万5816件。このペースが続くと年間5万3000件を突破し、過去最多だった18年(4万6724件)を「大幅に上回る可能性が出てきた」としている。

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