市内の写真館や呉服店 成人式の前撮り「今年は早めに」 コロナの感染拡大懸念

市内の写真館や呉服店 成人式の前撮り「今年は早めに」 コロナの感染拡大懸念
「ふりそでまつうら」の撮影会に華やかな振り袖で臨む参加者

 来年1月に成人式を控える新成人の前撮りが、苫小牧市内の写真館や呉服店で始まっている。今年は新型コロナウイルスの大規模な感染拡大を懸念し、予約を急ぐ客が多く「撮影できて良かった」とほっと胸をなで下ろす姿も見られる。各店では感染防止へ細心の注意を払いながら、撮影を行っている。

 美園町のスタジオトマコマイ(熊倉崇代表)では、例年の前撮りのピークである11月~翌年1月に先立ち、今年は7~9月にかけての撮影依頼が増加。熊倉代表は「今年は『早めに撮りたい』という声が多く、普段は撮影しないような気温の高い時期から対応してきた」と話す。

 新型コロナの感染対策として、例年は30分置きに予約を受け付けているのに対し、今年は1時間置きに変更。客同士の密を防止している。また、写真の選定は、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を活用してパソコンやスマートフォン上で行う形も取り入れるなど、店内に長時間滞在しないよう配慮している。

 熊倉代表は「ポーズを変更したり、祖父母と一緒に撮ったりなど、いろいろな写真を希望するお客さまが増えている」とし、今年の傾向では複数の写真を1枚の台紙に額装するタイプが人気という。同店ではこうしたニーズに合わせ、特定の台紙を選んだ場合、写真データを割引価格で販売する特別プランを今年から用意して対応している。

 苫小牧市双葉町の呉服店「ふりそでまつうら」(松浦秀範社長)では、9月12、13日と19~22日までの計6日間、市内末広町の出光カルチャーパークで前撮りロケーション撮影会を実施した。参加者からは「成人式ができない可能性がある中、撮影できて良かった」と安堵(あんど)の声が上がる。

 この撮影会には市内や近郊の地域から計76人が参加。公園内の花や若葉など豊かな自然を背景に撮影に臨んだ。来店客に配るマスクを用意したり、写真の選定時に店内のパソコンをビニールで覆い、客ごとに取り替えたりして対策を徹底した。

 例年は6月と10月に分けて行っていたが、今年は新型コロナの感染拡大を受けて6月の撮影会は中止に。松浦社長によると、実施日に合わせて本州から帰省した客もいたといい「成人式は一生に一度の晴れの舞台。開催できるか心配している人も多く、撮影会だけでも無事に行えて安心した」と話している。

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