安平町の総合型地域スポーツクラブ「NPO法人アビースポーツクラブ」は3日、インターネット上のオンライン会議「Zoom(ズーム)」を活用した講習会を開催した。町内外からスポーツ指導者や教育関係者ら13人が参加し、勝利のために努力すると同時にスポーツを通じた人間的成長を促す「ダブル・ゴール・コーチング」に理解を深めた。
新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、追分地区のコミュニティスペース「ENTRANCE(エントランス)」からオンラインで発信した。同クラブ事務局の鳥實裕弥さんと東京などで指導者育成などを行っている「NPO法人スポーツコーチング・イニシアチブ」の小林忠広代表理事が講師を担当した。
鳥實さんは点数や他人との比較差などで表れる「結果基準」がある一方で、努力の過程や学び、失敗などから来る「成長評価」に意識を向けさせ、▽プレーに対する具体的な褒め言葉▽選手に感謝の気持ちを伝えること▽拍手やハイタッチ―などを推奨する。小林代表は「自分がスポーツを楽しむのはもちろん、相手へのリスペクトやルール、審判、チームメートに敬意を払うことが、コーチも子供たちの成長にも重要なこと」と説いた。
同クラブは2年前に発生した胆振東部地震で練習グラウンドが自衛隊ヘリの離着陸場所になったり、体育館が損壊したりしたため、体育施設を使用できない中で子供たちのスポーツ環境を守ろうと昨年発足した。野球やサッカー、バレーボール、スケート、一輪車のクラブチームなどが加盟している。

















