苫小牧市で、マイナンバー(個人番号)カードの申請が急増している。申請件数の増加は、国民1人当たり10万円を配った特別定額給付金のオンライン申請で注目されたことに加え、9月にスタートしたポイント還元事業「マイナポイント」に同カードが必要となることなどが背景にある。今月からは、事前予約制の夜間受け付けも開始。市は申請しやすい環境づくりを進め、現在2割程度のカード交付率を押し上げたい考えだ。
カードの申請受け付けは2016年1月に始まったが、全国的に交付数は伸び悩んでいる。制度の周知不足に加えて、個人情報流出への懸念も要因とみられる。9月1日時点で苫小牧市内のカード交付率は19・9%(全国平均19・4%、全道平均17・1%)。
しかし、毎月増減を繰り返してきた申請数は今年に入って急増している。市の窓口で受け付けた申請は、1月が前年同月比41件増の504件、2月は340件増の865件、3月は同223件増の960件と右肩上がり。
4月は803件増の1092件で千件の大台に乗り、特別定額給付金の申請を受け付けた5月には1370件増の1572件、翌6月も1556件増の1742件となった。
その後も7月は1922件増の2339件、8月は2346件増の2514件と勢いは止まらず、市の担当者は「申請理由を尋ねると、マイナポイントを受け取るためという人が約8割に上った」と指摘する。
マイナポイントは、カード所持者を対象に9月から来年3月までの間、キャッシュレス決済サービスで買い物やチャージ(前払い)をした場合、最大5000円相当のポイントがもらえるサービス。「申請から交付まで2カ月以上かかる状況で、マイナポイントを利用したい場合は早めの申請を」と呼び掛ける。
市は市役所に加え、のぞみコミュニティセンターや沼ノ端交流センター、勇払公民館の4カ所にも申請の特設窓口を設けた。20人以上のグループ申請限定で出張申請にも応じている。申請時に必要書類があれば、交付されたカードを自宅まで郵送してもらえる。夜間申請は来年3月18日まで。10月は15、29日に予定している。
夜間申請については1日から2週間おきに、木曜日の午後5時15分~午後7時半の時間帯でカードの申請と、マイナポイントの予約・申し込みのサポートに対応。完全予約制で、スマートフォンからのオンライン申請か市マイナンバー主幹への電話で申し込む。当日は指定の時間帯に市役所本庁舎東側の夜間通用口から入る。1日に夜間申請を利用した市内在住の会社員の男性(53)は「カードを作りたかったが、日中だと仕事で窓口まで来られなかった。職員に疑問点も聞けてよかった」と話す。
夜間、出張申請に関する問い合わせはマイナンバー主幹 電話0144(32)6492。
















