市内小中学校にスクサポと学習指導員、現場は歓迎「質向上に」

市内小中学校にスクサポと学習指導員、現場は歓迎「質向上に」
消毒作業や家庭学習の確認を行うスクール・サポート・スタッフ(左)と学習指導員=苫小牧緑陵中学校

 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、増えた教員の負担を軽減しようと、苫小牧市内の小中学校に9月上旬から、スクール・サポート・スタッフ(スクサポ)と「学習指導員」が配置されている。校内の消毒や提出物の確認など、教諭らの業務を補助しており、各校は「教育の質向上につながる」と助っ人を歓迎している。   (高野玲央奈)

 スクサポ、学習指導員は道教育委員会が任用する任期限定の職員。専門的な知識や技能を要しない業務を担当する。各学校がコロナ禍による休校などを踏まえた授業の準備、感染防止対策などで業務量が増えているため対応した。

 スクサポは校内の換気や消毒などの作業を、学習指導員は授業準備や提出物の採点などをそれぞれ行う。市内ではスクサポが23校、学習指導員が29校に配置される予定で、既に補助業務を始めた学校も。主婦や元教諭らが採用されており、勤務時間は各校で異なるが、週3~5日、1日当たり3~6時間勤務している。

 苫小牧美園小学校(手塚敏校長)はスクサポの丸田瞳さん(41)、学習指導員の堤智子さん(41)の2人が午前中に働いている。子育て世代の丸田さんは毎日、玄関周りや階段の手すりなどを消毒。「校内で消毒する人がいれば保護者も安心だと思う」と話す。

 堤さんは自身の子どもが同小の卒業生で「お世話になった先生たちのお役に立てれば」と指導員に応募。家庭学習の内容を確認し、スタンプを押す作業に「子どもが小学生だった頃を思い出す」と目を細める。

 苫小牧緑陵中学校(荒川歩校長)もスクサポの黒澤幸子さん(62)、学習指導員の中畑美智代さん(73)の2人が勤務する。黒澤さんは給食配膳員と兼務しており、昼の約3時間は配膳を行い、前後の約2時間でスクサポの業務に当たる。

 配膳員は校内全体を往来する機会はないが、スクサポは換気や消毒でくまなく周るとあり、黒澤さんは「新鮮」と笑顔。「少しでも先生たちの手が届かないところを見つけて対応したい」と力を込める。

 中畑さんは元小学校教諭。生徒たちの家庭学習の提出状況を記録し、教諭が成績評価の参考にできるよう工夫し「中学校の勤務ではなかったので、経験しなかったことができて楽しい」と生き生きと働いている。

 スクサポ、学習指導員の支援で各校はプラス効果を喜ぶ。美園小の工藤倫主幹教諭(50)は「授業の準備に時間を使える。2人の支えがあって通常(の教育活動)に近づく」と強調。緑陵中の荒川校長も「教員の負担が軽減できている。教員には子どもとの関わりに還元してもらいたい」と期待している。

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