苫小牧漁業協同組合の秋サケ定置網漁は10月に入り、回復の兆しを見せている。9月の水揚げ量は98・7トンで、前年同月からほぼ半減したが、10月以降は連日10トン以上を水揚げし、1日で50トンを超えた日も。同漁協は「昨年は出足がよかったが10月から駄目だった。今年は最盛期に向けて良くなっていけば」と期待している。
漁は9月1日に解禁され、同4日から苫小牧港・西港漁港区で水揚げしている。9月の操業は休漁日としけを除いて17日間、水揚げ量は前年同月比約49%減だった。市場取引価格は1キロ当たり743円と近年にない高値で、同約34%(192円)増。漁獲全体の金額は約7300万円で、同約31%減にとどまった。
一方で9月28日以降は出漁するたび、1日当たり10トンを超えるようになり、10月5日には57トンを水揚げした。苫小牧漁協は「しけと休漁日が明けた後だったが記録的。昨年も1日40トン以上はあったが、ここまでの水揚げはなかった」と指摘。「今年は魚体も大きく、(2・5キロ以下の小さいサケ)ピンコも少ない」とアピールしている。
昨年は9月こそ順調だったが、最盛期の10月から漁獲量が落ち込み、11月はしけも多くてほぼ隔日操業で年間を通して不漁だった。今年は漁解禁直後の海水温が高めで、ブリやその幼魚フクラギなどの混獲も見られたが、9月下旬からサケで網がほぼ埋まるようになった。同漁協は「今後さらに期待できそう」と話す。
漁期は9月1日から12月2日まで。同漁協は定置網5カ統を設置する権利があり、漁船3隻が操業している。
















