2018年9月に発生した胆振東部地震の被災者支援として、安平町が整備していた「地域優良賃貸住宅」がこのほど完成し、鍵の引き渡しを開始した。
町は、所得要件により公営住宅に入居できない世帯に向けて地域優良賃貸住宅を早来、追分、遠浅の3地区に各1棟2戸(木造平屋建て、1戸3LDK)を建設。入り口にスロープが設けられているほか、玄関の段差がなく、バリアフリーになっている。家賃は一律5万1000円に設定。9月末に工事を完了し、今月9日に検査を終えた。町は今年度当初予算で1億7400万円を計上している。
地震により早来北進にあった自宅が一部損壊の被害を受け、町内のみなし仮設住宅に入居していた小西貴子さん(64)は13日に手続きを済ませ、今月末までに引っ越しを予定している。現在息子と2人暮らしだが、「将来的なことも考えて決めた。安心して暮らせそう」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。
町建設課によると、現時点で2世帯が入居を予定。残った戸数については一般募集する。

















