当別町に新駅設置へ 今年度400億円減収の見通し 来春のダイヤ改正 特急を減便 JR北・島田社長

当別町に新駅設置へ 今年度400億円減収の見通し 来春のダイヤ改正 特急を減便 JR北・島田社長
新駅設置や来春のダイヤ改正で経費節減を図る姿勢を示した島田社長=14日午後、JR北海道本社

 JR北海道の島田修社長は14日の定例記者会見で、札沼線あいの里公園―石狩太美間に新駅(当別町当別太1225)を設置すると発表した。当別町と同町に工場がある菓子製造販売のロイズコンフェクト(札幌市)の両者による「請願駅」(地元自治体や企業などの要望で設置する駅)の位置付けで、費用は両者が負担する。道内での在来線の新駅は、2002年の函館線流山温泉駅(渡島管内七飯町)以来となる。

 新駅設置をめぐっては、当別町と同社が今年1月に、JR北へ要望書を提出。JR側が調査や概略設計を進め、9月に3者で覚書を締結した。

 ロイズふと美工場にも近い新駅の形式は、1面1線の無人駅。6両対応の乗降場と待合室などが設置されるほか、駅前広場も整備する計画。島田社長は「駅前広場の整備を町で計画しており、ロイズの工場にアミューズメント施設を造る計画があり、新しい札幌の観光拠点にも協力できる」と新駅設置の意義を説明した。

 具体的な開業日、駅の名称、工事費については「今後、3者で協議していく」と述べた。

 また、島田社長は来春のダイヤ改正に合わせ、札幌―函館間の「北斗」や札幌―旭川間の「カムイ」など五つの特急列車を減便し、一部は臨時列車化を検討。普通列車なども札幌圏で1日最大20本程度減らす方向で検討していることを明らかにした。

 島田社長は、見直しのポイントとして▽利用が大きく減少している列車を中心に、利用に合わせた減便・減車や定期列車の臨時列車化を検討する▽都市間輸送をはじめ、札幌圏を含む全道的な普通列車の見直しを図る▽今後も鉄道事業を継続するため、固定費を含めた経費を節減する―の3点を挙げた。見直しによる経費節減策は、年間5億5000万円になるという。

 この他、島田社長は新型コロナウイルスの影響でJR単体の20年度減収額について、「(前年度比で)400億円を見込まざるを得ない」と説明し、「当社発足以来の厳しい状況」と強調。コスト削減などで50億円規模の収支改善を目指す姿勢も示した。

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