苫小牧市は、市管理の橋梁(きょうりょう)について、新たな「長寿命化修繕計画」を策定した。点検結果を踏まえ、優先度が高い50橋を2029年度までの10年間に修繕する内容で、20年度は錦多峰橋と見山橋、花園跨線橋、新川3号橋の4橋を工事する見通し。
市が14~18年度に、全142橋のうち15年度以降に完成した2橋を除く140橋を評価した結果、支障がない健全の「1」は61橋だった。予防保全も含め何らかの措置を必要とする橋は79橋で5割を超えた。
緊急の措置が必要な「4」はなかったものの、構造物の機能に支障が生じる可能性があり、早期の措置が必要な「3」が36橋、構造物の機能に支障はないが、予防保全の観点で措置が望ましい「2」が43橋だった。市はこの結果に加え、交通量や損傷具合、周辺への影響などを考慮し、50橋を対象に20~29年度の修繕計画をまとめた。
現在、建設後50年が経過している高齢化橋梁は15橋で全体の11%だが、20年後には89橋に増え、63%を占める。計画では60年間で、損傷が大きくなって寿命が来てから大規模改修、更新した場合は総額約730億円に達するが、損傷が深刻化する前に予防的に対策した場合は約180億円と試算。約550億円のコスト縮減効果が期待されるとしている。
市は当初、13~22年度に43橋を修繕する長寿命化計画を策定したが、14年の道路法施行規則の改正で道路橋に5年に1度、近接目視による点検が義務化された。近接目視は足場や高所作業車などを利用し、触診や打音検査が可能な距離まで近づき調査する方法。13年の同計画は遠くからの目視点検に基づく内容だったため、市は近接目視で再点検した上で大幅に計画を見直した。
20年度の4橋の修繕工事は当初予算に総額2億8300万円を計上。財源に充てる社会資本整備総合交付金の交付額が想定よりも多く、1億円の追加補正をしたため、市は工期の短縮など再検討した計画を12月の市議会建設委員会で報告する。
















