苫小牧市内で今年度、同性愛者や性同一性障害など性的少数者(LGBT)について正しい理解を広げる活動が活発に展開される。今月20日には小中学校の教職員向け研修会が初めて行われ、11月には市民対象の講座も開催。市職員向けの「ガイドライン」作成も計画されている。誰もが安心して暮らせるまちの実現に向けて、大きな一歩となりそうだ。
国内では近年、LGBTであることを理由とした差別や偏見をなくし、すべての人の人権が守られるよう、正しい理解に向けた普及活動が盛ん。苫小牧でも昨年度、市男女平等参画推進センターの主催でLGBTの基礎知識を市民に伝える講座を初開催。市も市職員向け研修会を初めて実施した。
今年度もこうした活動は広がっており、今月20日には小中学校の教職員向け研修会(市教育研究所主催)が開かれる予定。さまざまな性に対する正しい知識を深め、児童生徒と接する場面で多様性に配慮した言動を意識してもらうことを目的に掲げる。当日は道内のLGBTグループ「にじいろほっかいどう」の国見亮佑さんを講師に、約50人の教職員が参加予定。同研究所は「教職員の関心の高さがうかがえる」と話す。
市は昨年に続いて職員向け研修会を開くほか、胆振管内(4市7町)では初の市職員向けガイドラインを作成する。▽窓口および電話業務における配慮事項▽職場内で注意すべき差別的言動▽ハラスメントに関する相談体制―などの項目を盛り込む考え。これに先駆け、市協働・男女平等参画室が6~8月にLGBTをテーマとした庁内通信(全5回)を発行。基礎知識とともに、「特別と考えず、誰もがありのままの自分らしくいられるよう、一緒に考え行動しよう」とメッセージも発信。ガイドラインに対する職員の意見も集めた。
また、11月15日には市男女平等参画推進センター主催の市民向け講座も行われる。講師は国見さんと、同グループに所属する真田陽さん。
市は現在展開中の第3次市男女平等参画基本計画(2018~27年度)にも、LGBTに関する啓発活動に取り組むことを明記している。宮嶋紀子室長は「さまざまな視点で取り組みを進め、偏見のないまちを目指したい」と話している。
【LGBT】
性的少数者の総称の一つ。レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(身体的性別と異なる性別を自認している人)の頭文字からなる。
















