厚真中学校3年の佐藤遙斗さん(15)=陸上・厚真スローイングチーム所属=が16~18日に横浜市の日産スタジアムで開かれた全国中学生陸上競技大会2020の男子800メートルで上位8人による決勝Aに進出し、7位に入った。自己ベスト更新と同時に目標タイムをクリアしての入賞。「自分でも驚いている。中学生活最後の大きな大会で良い思い出になった」と喜びを語った。
8月上旬に千歳市で開催された道央選手権大会の男子800メートルで標準記録(2分0秒19)を突破し、北海道代表権を獲得した佐藤さん。全国大会の同種目には27人がエントリー。16日に3組の予選、17日に決勝が行われた。
佐藤さんは、予選でも道央選手権で記録した自己ベストを約2秒更新する1分57秒49をマークし、全体5位で決勝Aに進出。決勝はタイムこそ2分台にとどまったが、「自分の力は出し切れた」と振り返る。決勝当日は自身の15歳の誕生日でもあり、「今までで一番うれしいプレゼントになった」と素直に喜んだ。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で今夏開催予定だった中体連が地区予選から全て中止となったショックは大きく、「練習のモチベーションが下がった」と話す。だが、代替措置で今大会が決まったことで、「その後のきつい練習にも耐えることができた。良い結果になってホッとしている」と胸をなで下ろした。
中学卒業後は強豪校に進学し、陸上を続ける。「まずはけがをしないことを一番に、1年生からインターハイ(全国高校総体)に出られるように頑張りたい」とさらなる目標を語る。
21日にはチーム指導者の大垣崇さんと共に町役場を表敬訪問した。報告を受けた宮坂尚市朗町長は「厚真町の代表として全国大会で結果を残し、町としてもたたえたい。伸びしろもまだまだあると思う。自分の強みを生かして次のステージでの活躍に期待している」とねぎらいの言葉を掛けた。

















