厚南中でユニーク授業”APR” 英語で伝えるまちの魅力

厚南中でユニーク授業”APR” 英語で伝えるまちの魅力
講師と英語で面談をする中学生=厚南中学校

 厚真町内の中学校で「Atsuma―PR”APR”Project」と題し、英語で地元をアピールする取り組みが進んでいる。英語教育に力を入れる町らしいユニークな試み。語学力を磨く中で子どもの自立心や人間力を養っていく。

 町では、英語や総合学習の時間とは別に「コミュニケーション科」の時間を設け、生徒が地域にある題材を調べて英語で発表している。

 厚南中学校では16日に2年生を対象にしたAPRの授業があり、生徒が外国語指導助手(ALT)や外部の講師らと対談。19人それぞれが九つあるブースを回って、身振り手振りを交えながら各5分間にわたる質疑応答を全て英語でやりとりした。

 川村羽海さん(13)は地元産の野菜を使ったイベントの開催についてPRし、「緊張したけれど、伝えたいことはちゃんと伝えられた」と自信を見せる。将来は英語を使った仕事に就きたいと考えており、「原稿を使わず、頭の中で即座に英語変換して伝えられるようになりたい」と意欲をかき立てていた。

 同校は、自治体が実施する子ども議会のような場で、通訳を交えた英語のプレゼンテーションなども模索。大塚謙二教諭は「英語力、人間力を高めて、これからの国際社会やインバウンド(訪日外国人旅行者)に対し、英語を使える人材を育てていきたい。堂々と誰にでも自分の良さをどんどん出せるようになってもらえたら」と期待していた。

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