JR日高線の鵡川―様似間が来年4月1日付で鉄路廃止とバス路線に転換する正式決定を受けて、むかわ町は23日、JR北海道とバス転換の経費支援などを盛り込んだ鉄道事業廃止に伴う同意及び覚書を締結した。
同日夜、竹中喜之町長が署名し、同社の島田修社長に手渡した。竹中町長は「被災から5年9カ月、この間、利用する町民の方々に大変ご不便を掛けていることを忘れてはならないと思いながらサインさせていただいた」とし、「鵡川―様似間はバス転換されても日胆で築いた歴史、日高線への思いは変わることはない。残された鉄路を存続する町として、積極的な利用促進と維持に向けて関係機関と連携を強めていきたい」と語気を強めた。
島田社長は、沿線各町の苦渋の決断に理解を示しながら「われわれとしてもバス転換に最大限の協力と、日高の観光振興、まちづくりに関して精いっぱい努めていく」と話した。

















