むかわ町花園の水産加工品販売店「スズキ」が、今年も30日~11月3日に開かれる明治神宮鎮座百年大祭に町の特産品「鵡川ししゃも」を奉納する。今月上旬に明治神宮から全国特産物奉納趣意書が届いた。今回で40年連続となる。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあったが、鈴木譲社長(86)は「コロナに負けていられないと思って、一生懸命良いものを作った」と自信の品を届ける。
今回スズキが奉納するシシャモは、昨年秋に鵡川漁港で水揚げされた子持ちの雌120匹。昨シーズンは比較的小ぶりだったが、厳選したものを冷凍設備で管理し、趣意書が届いた後に1週間ほど日干しして仕上げた。くぎを1本も使っていない高価なヒノキの箱に収め、28日に発送する予定だ。
明治神宮は毎年、全国から各地を代表する特産品を集め、大祭期間中に各地の奉納品として社殿横に陳列している。全国特産物奉献行事は1963年から開催され、今回で58回。今年は明治神宮の鎮座100年の節目となる。
スズキは一昨年9月に発生した胆振東部地震で店の冷凍庫が倒れるなど被害を受けたが、その年も奉納を継続しており、今年で40年連続の大台に。鈴木社長は「40年続けているところは他に例がないのでは」と胸を張った。

















