厚真町の上厚真小学校(井内宏磨校長)の5年生は29日、町役場庁舎前で自分たちが収穫した米や野菜を使ったオリジナルの「上小弁当」を販売した。開店前から町民や役場職員らがずらりと並び、用意した40個全てを15分ほどで売り切る盛況ぶりだった。
小中一貫で行うふるさと教育の一環。2年前に発生した胆振東部地震からの復興について考え、地元の食材を通して町をアピールしようとプロデュースした。田んぼのオーナー事業の稲刈り体験で収穫した米と、学校で育てたジャガイモを使った。町内の飲食店、ドライブイン本郷が協力し、調理を担当した。
弁当は、五目ご飯とポテトサラダに鶏肉や揚げ物、ブロッコリーなどおかずも多彩に詰め込み、1個500円で販売した。児童13人は、会計作業や弁当の袋詰めなど慣れない作業に苦戦しながら、子どもらしく「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と元気いっぱいの声を響かせた。清野百花さん(11)は「自分たちで水やりなどして育てた食べ物なのでうれしい。おいしく食べてもらいたい」と話していた。
売り上げの2万円は、震災の復興に役立ててもらおうと、同日町に寄付した。




















