市観光振興ビジョン 入国制限緩和に望み 目標達成に黄信号

市観光振興ビジョン 入国制限緩和に望み 目標達成に黄信号
例年は多くの観光客が訪れる道の駅ウトナイ湖

 苫小牧市の観光入り込み客数を2022年度までに260万人とする市観光振興ビジョンの目標達成に、黄信号がともっている。19年度の220万人台までは順調に実績を伸ばしてきたが、今年度は新型コロナウイルスの影響でインバウンド(訪日外国人旅行者)が激減し、市内の大型イベントも軒並み中止となった。今後、ビジット苫小牧観光会議を開き目標の修正を協議する可能性もあるが、関係者は好調なアウトドア客や入国制限の緩和に望みを懸け、事態を注視している。

 市観光振興課によると、同ビジョンは2016年2月に策定。観光PRの推進やインバウンド誘客事業に力を入れたこともあり、観光入り込み客数は16年度193・3万人、17年度199・5万人、18年度199・5万人、19年度222・5万人と増加傾向にあった。

 だが、今年はコロナ禍で4~6月の観光入り込み客数が前年同期比で約3割減少。樽前山神社例大祭やとまこまい港まつりなど夏の大型イベントは中止となった。開催にこぎ着けたものの9月のたるまえサンフェスティバルは座席数を大幅に削減し、11月に開催予定のとまこまいコスプレフェスタも規模を縮小する。

 同課は「これまで事業は順調だった。目標値を変更するかどうかは今後、観光会議を開いて意見を募る」と説明する。

 苫小牧観光協会によると、市内の観光客は国の緊急事態宣言後に急減したが、出光興産北海道製油所の大規模定期補修工事などビジネス需要で市内のホテルには一定数の宿泊客があり、「Go To トラベル」実施後は観光案内所を訪れる本州からの旅行客も見られるという。

 道の駅ウトナイ湖によると、6月以降は利用が徐々に回復し、9月は前年比1割強の減まで利用が戻った。

 同協会の藤岡照宏専務は「今はキャンプ場がにぎわっていると聞く。冬は観光客が落ち込むので、外国人の入国制限の緩和がいつになるか注目している」と話す。

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