病気や事故などで髪の毛を失った子どもに自分の髪の毛を寄付する運動「ヘアドネーション」に参加するため、苫小牧市もえぎ町の新田陽莉(ひなり)さん(8)=苫小牧錦岡小2年=は、生まれてからずっと伸ばしてきた髪の毛を50センチ切った。寄付された髪で医療用ウィッグ(かつら)を作る大阪府のNPO団体「JHD&C」に郵送され、18歳以下の子どもに無償で提供される。新田さんは「私の髪の毛が誰かの役に立てればうれしい」と笑顔で語った。
新田さんは5歳の頃、この運動を紹介するインターネットの動画を見て「私もやってみたい」と決意。もともとロングヘアが好きで、前髪以外は生まれてから一度も切らずにいたが、「ヘアドネーションする」という目標を掲げ、さらに髪を伸ばし始めた。
伸びるにつれて洗髪やセットの手間も増えたが、両親の助けもあって毛先は膝下まで達した。3年越しの目標を達成するため25日、運動に協力する美容室HAIR SALON REIKO(ヘアサロンレイコ)見山店(見山町)を訪れた。
鏡の前に座った新田さんは最初、ばっさりと切り落とすことに不安そうな表情も見せたが、はさみが入ると「こんな音がするんだね」とすがすがしい笑顔に。切った髪の毛の束を手にし、「喜んでくれる人がいると考えると、切ってよかった。仲のいい友達にもヘアドネーションのことを話したい」と語った。
母の千裕希さん(37)は「生まれてからずっと伸ばしてきたので、親としても感慨深い」と目を細め、父の朋章さん(44)は「心に決めたことをやり切ることができた娘を褒めてあげたい」と語った。
「JHD&C」のホームページによると、医療用ウィッグを作るためには31センチ以上の髪の毛が必要で、一つに30~50人分の髪を使用。現在430人がウィッグの提供を待っているという。
















