白老町消防署は30日、外国人の119番通報を想定した訓練を行った。インターネットの民間通訳サービスを介し、通報者の外国人と通訳者、消防司令室の職員の3者がやり取りし、救急車を出動させる一連の流れを確認する内容。外国人の観光客や町内在住者が増えていくと見込まれる中、消防職員は本番さながらの訓練に取り組んだ。
訓練には通信指令員や救急救命士など約20人の職員が参加。町内で観光分野の地域おこし協力隊員として活躍している中国出身の鄭延雪(てい・えんせつ)さんが通報者役を務めた。
外国語による通報を受けた消防司令室の職員は、タブレット端末に搭載している通訳サービスの外国語翻訳システムを起動。中国語に堪能な通訳者を介し、「火事か、事故か、病気か」「今どこにいて、どのような状況か」「名前と年齢は」などを通報者から聞き取り、救急車を出動させる想定訓練を展開した。
白老町では近年、技能実習などで町内に在住する外国人が増加傾向にあり、9月末で212人(男性45人、女性167人)に上る。外国人観光客は2019年度に9204人を数え、新型コロナウイルス感染拡大が収束すれば、民族共生象徴空間(ウポポイ)見学などで来町する人がさらに増えていくと見込まれている。
こうした傾向に伴って救急出動のケースも多くなると予想される中、消防士の遠藤頌己さんは「通報へ円滑に対応していくためにトレーニングを重ねていきたい」と話した。
対応訓練はロシア人通報者を想定し、11月2日にも実施する。

















