道立総合研究機構(道総研)などが主催する「移動工業試験場」が10月29日、苫小牧市テクノセンターで開かれた。地域で製造業に従事する約20人が参加し、拡張現実(AR)技術の活用などに理解を深めた。
道総研産業技術環境研究本部が毎年、地域企業の技術力向上、産業の振興発展を目的に開いている。苫小牧での開催は10年連続で、道機械工業会苫小牧支部、道央産業振興財団、同センターが共催した。
道総研の職員が講師となり、プレス加工やIoT(モノのインターネット)などの技術を、どのように活用できるかを説明。ものづくり支援センターの安田星季主査は、AR技術導入の支援事例を紹介した。
旭川の家具メーカーが導入を検討している「電子家具カタログ」の仕組みを画面で解説。木材や革の素材を撮影し、専用ソフトでソファの画像をつくり、自宅に置いたらどうなるか仮想現実(VR)で確認できる手順を示した。
このほか、製造業などの現場で熟練者が若手に技術を伝えるため、視線計測装置で熟練者の視線データを取り、作業ポイントをVRにまとめる手法も説明。安田主査は「ARの産業利用について研究、普及に取り組む」と強調した。
市テクノセンターの鴨田秀一館長は「地域の企業、機関に密接に関係する内容。いろんな仕事に生かせる」と話した。
















