永楽和嘉さん苫信 白老支店で写真展 アイヌの精神世界を表現

永楽和嘉さん苫信 白老支店で写真展 アイヌの精神世界を表現
アイヌ民族の精神文化を表現したアート写真を紹介する永楽さん

 本紙で作品を連載している白老町在住のフォトグラファー永楽和嘉さん(33)の個展「Waka Eiraku写真展―2020」が苫小牧信用金庫白老支店ロビーで開かれている。アイヌ民族の精神世界を表現したアート写真などが並び、来場者の目を楽しませている。

 苫小牧市出身の永楽さんは、東京でグラフィックやゲームアプリのデザインの仕事に携わり、写真芸術の作品も制作。現在は白老町を拠点にフォトグラファーとして活動し、各方面で作品を発表している。4月からは本紙で「カムイ~神々のすむまち」を連載し、アイヌ民族の精神世界をテーマにしたアート写真を紹介している。

 苫信白老支店で4日から開催している写真展では、本紙掲載の作品を軸に約20点を展示。白老町虎杖浜のアヨロ海岸にある岩穴「アフンルパロ」(あの世への入り口)など、町内に残るアイヌ民族の物語の地や自然環境を舞台に、アイヌ民族の精神文化や自然との共生をイメージしたアート写真を並べている。水槽の水や厳寒期の氷柱を抽象的に表現した美しい作品も目を引く。

 永楽さんは「作品を通じて、白老と深い関わりのあるアイヌ文化の世界を感じてもらえれば。今後、さまざまなモチーフを捉えて撮影に挑みたい」と話す。

 写真展は18日まで。平日午前9時から午後3時まで開催。観覧は無料。

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