帝国データバンク札幌支店は、10月の道内企業景気動向調査結果を発表した。新型コロナウイルスの影響で悪化している景気DI(『良い』と回答した企業の割合から『悪い』とした企業の割合を引いた数値)は、前月比1・6ポイント増の36・0となり、5カ月連続で改善した。ただ、依然として30台の低水準で推移している。業界別では、9業界中、小売、不動産など7業界で改善した。
全国平均の景気DI(33・8)と比べると、北海道は7カ月連続で上回っている。
業界別の景気DIでは、金融、不動産、小売、製造、卸売、サービス、建設の7業界で改善。特に小売は、飲食料品や繊維製品が好調で前月比4・7ポイント増の35・8となり、5カ月連続で改善。サービスは、旅館・ホテルの改善を背景に0・5ポイント増の30・0となり、8カ月ぶりに30台になった。
一方、農林水産は0・4ポイント減の29・6、運輸・倉庫は3ポイント減の32・8と2業界で悪化した。
企業の規模別の景気DIは、大企業が3・1ポイント増の38・6と40台に迫る水準まで回復。中小企業も1・4ポイント増の35・5に。大企業、中小企業とも5カ月連続で改善した。中小企業のうち小規模企業も2・8ポイント増の38・1と2カ月ぶりに改善。大企業と中小企業の格差は3・1ポイントで、前月から1・7ポイント拡大した。
今後の景気DI見通しでは、「3カ月後」が36・2(前月調査35・9)、「6カ月後」が35・7(同35・2)、「1年後」が38・2(同37・6)と、いずれも前月の見通しを上回った。
企業からは「Go Toキャンペーンの影響で少しは観光客が戻りつつある」(飲食料品卸売)との指摘や、「消費の減退が継続しており、消費を後押しする要因が発生しない」(自動車・同部品小売)などの声も上がっている。
同支店は「道内ではここにきて新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあり、引き続きその推移と景気への影響が懸念される」としている。
調査は10月19~31日に、道内企業1116社を対象にインターネットで実施。548社から回答を得た(回答率49・1%)。
















