和光2連覇達成―合同Bとの激闘制す 東胆振中学校アイスホッケー選手権

和光2連覇達成―合同Bとの激闘制す 東胆振中学校アイスホッケー選手権
圧倒的な攻撃力で頂点に立った和光=11日、苫小牧市白鳥王子アイスアリーナ

 第9回東胆振中学校アイスホッケー選手権大会兼第51回王子杯争奪大会兼第51回北海道中学校大会胆振地区予選大会最終日は11日、苫小牧市の白鳥王子アイスアリーナでトーナメント決勝が行われた。和光が11―6で合同B(開成・啓明・青翔・苫小牧東)との激しい点の取り合いを制し、2連覇を達成した。
 第1ピリオド19分すぎにFW村上が勝ち越し点を挙げると、その後は主将のFW飯塚、中谷、久保らが次々加点し、粘る合同Bを振り切った。合同Bは第1ピリオド1分すぎに碇谷が先制ゴールを決めるなど、2度勝ち越す場面をつくったが最後は力尽きた。
 12月に苫小牧市で開かれる全道大会出場を懸けた集大成の戦いは、1日に開幕。東胆振の単独、合同5チームが計6日間で熱戦を展開した。和光、合同B、合同D(啓北・明倫)、合同A(光洋・凌雲・緑陵)が全道切符をつかんだ。
 大会は東胆振中学校体育連盟、苫小牧アイスホッケー連盟など主催。王子製紙苫小牧工場が協賛した。
 ▽決勝
和  光11―6合 同 B
 ▽得点者【和】飯塚、中谷(伊藤)久保(那須、飯塚)村上(白水)飯塚(白水)中谷(白川、伊藤)久保(伊藤)飯塚(伊藤、中谷)伊藤(白川)中谷、伊藤(飯塚)【B】碇谷、今尾(碇谷、滝沢)今尾(碇谷、木戸)碇谷(木戸)木戸、木戸(城野)▽GK【和】糸金、神山【B】鳥井、江上

―圧倒的な攻撃力、今季市内無敗の和光
 試合開始1分ほどで先制点を奪われるなど不安定な立ち上がりを見せた和光だったが、今季市内公式戦で1試合平均7・25点の攻撃力は本物だった。唯一出場の単独校チームは終わってみれば今季最多の2桁11得点で圧勝。この試合ハットトリックの活躍を見せたFW飯塚主将(3年)は「ゴールに向かう姿勢がみんなにあった」と胸を張った。
 8月のサマーリーグを皮切りに、NHK杯(9月)、白鳥ライオンズクラブ杯(10月)と今季市内大会すべてを無敗で制した。FW中谷、村上など得点能力の高い2年生はもちろん、「攻守に泥臭くプレーする3年生5人の存在が一番大きい」と冨田監督は最上級生の頑張りをたたえる。
 4月のチーム始動時に「全勝」を目標に掲げ、新型コロナウイルス禍でも体力、技術向上に努力を惜しまなかったのはもちろん、選手間で積極的にミーティングを重ね結束力も高めてきた。
 「劣勢でも選手たちで声を掛け合い立て直すことができる。それぞれに主体性が出てきた」と冨田監督は目を細める。この試合6失点と守備面に少し課題は残ったが、「全道まで慌てずにじっくり仕上げていきたい」。飯塚主将は「相手をより圧倒できる力をつけたい。全道大会もすべて勝つ」と頼もしく語った。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る