北海道電力は道内企業や団体の労災防止に役立ててもらおうと、苫東厚真発電所(厚真町浜厚真)で、危険体感研修プログラムを展開している。安全帯でのぶら下がりや感電など、危険な状況を安全に疑似体験する内容を有料で実施。同社は「危険がどんな所に潜んでいるが体感してほしい」とPRしている。
同社は2017年4月から、同発電所構内に危険体感研修施設を開設。建設工事などの現場で想定される危険な状況を安全につくり出し、同社やグループ会社などの作業員に見学・体感させ、労災防止の安全教育に役立てている。道内では珍しい施設。他企業からの引き合いもあり、同社は今月1日から有料で開放することにした。
危険体感は29項目で、全てを見学・体験できる「基本コース」は、所要時間が約3時間半。業種に応じた2時間コースとして、チェーンの挟まれや電気作業中の感電など21項目の「製造業コース」、17項目の「土木建築コース」も用意した。
11日に報道陣に初公開した。「墜落衝撃危険」では、ラグビーなどに使う60キロのタックルバッグを人に見立て、高さ5メートルから横向きに落とした。「バン」と激しい音を体感しながら、4トン以上の衝撃荷重がかかることを確認。高所からの墜落は即、命に危険が及ぶことを学んだ。
「ロープ巻き込まれ危険」では、ダミー人形の手を回転するローラーに近付けると、触れた瞬間に腕が「スポッ」とちぎれた。「安全帯ぶらさがり危険」は、ベルトとフルハーネスの安全帯を装着し、実際につるされて体への負担を確認。ベルトの安全帯はおなか周りへの負担が大きく、体験した作業員は10秒ほどで「きつい」と声を上げた。
同社火力技術研修センターの九軒亮典グループリーダーは「あらゆる工事現場の危険を体感できるため、危険予知につながり、対策に役立てられる」と強調。「ゼロ災害を目指す企業や団体の課題解決に利用を」とアピールする。新型コロナウイルス対策を徹底しながら、道内各企業から参加者を受け入れたい考えだ。
1企業・団体につき最大10人で12万円(毎週月・水・金曜)。同社の指定日時で他団体と合同開催する際は1人につき1万5000円(基本は毎月第2火曜、製造業は同第3火曜、土木建築は同第4火曜)。参加希望者は同社ホームページから申込書をダウンロードし、ファクスまたはメール送信する。詳細は同センター 電話0145(28)3601。



















