音羽町の末澤さん 絵本「おなかちゃん」発売、出産時に抱いた疑問に着想

音羽町の末澤さん 絵本「おなかちゃん」発売、出産時に抱いた疑問に着想
自ら手掛けた絵本「おなかちゃん」を手にほほ笑む末澤さん。手前はこれまでに作った自作絵本

 苫小牧市音羽町でみょうけんじ文庫を主宰する末澤香さん(55)作の絵本「おなかちゃん」が東京都の出版社、みらいパブリッシングから発売された。自らに宿った命の成長を見守る「おなかちゃん」に焦点を当てた温かい物語で、自身の出産経験から生まれた作品。末澤さんは「小さい子どもや妊婦、高齢の方など、さまざまな人に手に取ってもらえれば」と話す。

 作中に登場する「おなかちゃん」は日々成長していく赤ちゃんに思いを深めていくが、出産で外の世界に出て行くことに複雑な思いを抱えるという愛情豊かな内容にまとめている。パステルを使った柔らかく温かなタッチの絵が特徴で、全力で産道を進む赤ちゃんの姿も、闇と光のコントラストを取り入れた見事な表現力で描き切っている。

 末澤さんは18歳から26歳の3男1女の母親。絵を描くことが得意で、子どもが幼い頃は手作り絵本を読み聞かせることもあった。21年前に次男を出産した際、「赤ちゃんがいなくなって、おなかは寂しくないのかな」と何気ない疑問を抱いたという末澤さん。それから10年余りが経過した時、絵本にしてみようと思い立って描き始めた。当初は家族で楽しんでいたが、今年初めに参加した札幌市内の絵本作りワークショップでみらいパブリッシング関係者の目に留まったという。

 出版に当たっては新たに絵を描き直したといい、今年5月から原作をベースに作業を始めた。ワークショップで学んだことを生かしながら、担当編集者や家族、友人らのアドバイスを受けて完成させた。

 末澤さんは自らが手掛けた絵本を手に「まさか自分の作品が出版されることになるとは夢にも思わなかった」と笑顔。「子どもの誕生を描いた物語だけど、実は自分にとっては子離れにも通じる。読んだ方がどのように捉えてくださるか楽しみ」と話す。

 絵本は「猫月うた」のペンネームで10月30日に発売。全32ページで税抜き価格1300円。市内では未来屋書店苫小牧(柳町)、TSUTAYA苫小牧三光店(三光町)、妙見寺(音羽町)で取り扱っているほか、インターネットの販売サイトAmazonでも販売している。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る