安平町のJR追分駅前に昨年11月、開設されたコミュニティースペース「ENTRANCE(エントランス)」が16日でオープンから1年を迎えた。この間、町内外の延べ約2000人が施設を利用。2018年9月に発生した胆振東部地震で甚大な被害を受けた同町にあって、復興を後押しする町民らの憩いの場として役割を果たしている。
エントランスは、復興の取り組みを支える有志団体「一般社団法人安平町復興ボランティアセンター」が、駅前の空き店舗を改修して昨年11月16日にオープンさせた。食事会で使えるようなキッチンエリアと机や椅子を自由に動かせるフリーエリア、小上がりを用意し、基本的には一般に無料開放している。
この間、町で行う「遊育(ゆういく)推進事業」や、大人たちが気軽に会話を楽しむなど幅広い年代層の人々が集う場として定着した。地域食堂といった行事の開催もあり、オープンからわずか3カ月で1000人を超える利用があった。
2月下旬から3カ月ほどは、新型コロナウイルス感染症の拡大により閉鎖を余儀なくされたが、その後の夏から秋にかけては町内の自治会や企業、町外から来た学生への貸し出し利用といった新たな活用も見られた。
今月14、15の両日はオープン1周年を記念して2日限りのラーメン店を開店。ついたてを用意するなど感染症対策を万全にし、町内外から訪れた来店客に特製のラーメンを振る舞った。
同センターは、今後も感染症対策を講じながら人々が交流を深める場としてさまざまな企画を展開し、町民に寄り添いながら復興のあゆみを共に進めたい考えだ。

















