「結果より過程見逃さないで」 むかわで保護者向け子育て講話会

「結果より過程見逃さないで」 むかわで保護者向け子育て講話会
より良い子育てについてアドバイスする中谷さん

 むかわ町の宮戸小学校(村上圭介校長)は17日、保護者向けの子育て講話会を開いた。育児支援活動を行う白老町のNPO法人お助けネットの中谷通恵代表が、思春期を迎える子どもとの接し方や多様化するインターネット、ゲームとの向き合い方などをアドバイスした。

 中谷さんは思春期の子どもについて「イライラや不機嫌な時は自己肯定感が落ちている」とし、接し方として「まずは気持ちを安定させてあげること。子どもの言うことにうなずいてあげるだけで、アドバイスはしなくていい」と説明。テストや部活動などで結果が出なかった時には「我慢強さを育む方法として、結果よりもその過程を見逃さないで」とレクチャーした。

 またネットやゲームの危険性について「激しい光や画面の移り変わりなど、視覚から入る刺激が強過ぎて、五感の他の部分を感受する力を奪う。意欲や自立性、我慢強さも身に付かない」と指摘した。

 日本全体がネットを遊びに使い過ぎることも取り上げ、▽大人が子どものいる前で使用しない▽子どもと一緒にルールを決める―などを助言。「地域や学校だけではなく、家庭でも楽しい会話や体験、遊びができる環境などリアルな社会の充実が必要」と説いた。

 中谷さんはお助けネット以外にも「子どもとメディア北海道」の設立など町内外で子育て支援に携わっている。

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