高校魅力化コンソーシアム 産業能率大の藤岡教授が講演 生徒が「行きたい」学校づくりを むかわ

高校魅力化コンソーシアム 産業能率大の藤岡教授が講演 生徒が「行きたい」学校づくりを むかわ
教育の魅力化と地域の活性化について語る藤岡氏

 むかわ町や鵡川高校、関連団体でつくる「高校魅力化コンソーシアム」の第2回運営委員会が19日に開かれた。産業能率大学経営学部教授で株式会社PrimaPinguino(プリマペンギーノ)の社長、藤岡慎二氏が教育の魅力化による地域の活性化について講演し、「自治体、地域としてどう考えるかで未来は変わっていく」と力説した。

 藤岡氏は、高校の魅力化が子育て世代のUIターン、移住定住の側面もあることを挙げ、「地方の教育環境の充実が人口減少に歯止めをかける。実際にコロナ禍の影響で地方への移住は進んでいる」と説明。その上で「存続を目指す学校には誰も行かせたがらない。生徒が『行きたい』、保護者が『行かせたい』、地域も『生かしたい』と思う魅力づくりを目指すことが重要」と話した。

 このほか新学科やゼミの導入、公営塾の設立、探究授業などを取り入れ、存続の危機から魅力化によって再生した全国の事例も紹介。「高校の魅力化は住みながらリフォームをするといった難しい作業。何かを始めるということは、他の何かを減らすこともしなければならない」と言い、教員の働き方改革と魅力化プロジェクトは両輪で考えなければいけないとも指摘した。

 同校は今年度、内閣府による「高校生の地域留学推進のための高校魅力化支援事業」と北海道教育委員会の「高校生対流促進事業」の指定を受けており、来年度から首都圏に住む高校生の短期留学(1年間)を受け入れる「地域みらい留学365」や町全体をキャンパスに捉えたデュアルシステムなどを展開している。

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