持ち直しの兆し 3項目を上方修正 11月の道内 経済概況 道経産局

持ち直しの兆し 3項目を上方修正 11月の道内 経済概況 道経産局

 北海道経済産業局は、11月の道内経済概況を発表した。新型コロナウイルス感染症の影響により「厳しい状況にあるが、一部に持ち直しの兆しが見られる」と総括判断を3カ月ぶりに上方修正した。主要項目別では、生産活動、公共工事、住宅建設の3項目を前月から判断を引き上げた。

 9月の経済指標を中心に、10月以降の企業へのヒアリングを加味して判断した。先行きについては「感染症の影響、国際経済の動向を十分注視する必要がある」としている。

 主要項目別では、生産活動を前月の「下げ止まりの動きが見られる」から「持ち直しの兆しが見られる」に上方修正した。9月の鉱工業生産が前月比1・2%増と、3カ月ぶりに上昇したため。企業からは「中国、欧米からの需要が回復しているため、集積回路の生産が増加した」(電気機械工業)との声が聞かれる一方、「感染症の流行により観光客や外食が減少した影響で、業務用の需要が減ったため、冷凍水産物の生産が減少した」(食料品工業)との指摘も出ている。

 公共工事も前月の「減少している」から「増加している」に判断を引き上げた。9月の公共工事請負金額が前年同月比13・1%増と、3カ月ぶりに前年を上回ったため。国、道、市町村分の全てで前年を上回った。

 住宅建設も前月の「低下している」から「下げ止まりの動きが見られる」に上方修正した。9月の新設住宅着工戸数が前年同月比0・5%増と2カ月連続で前年を上回ったため。貸家は前年を下回ったが、持ち家と分譲が前年を上回った。

 観光は「一部に持ち直しの兆しが見られる」と前月から判断を据え置いた。ヒアリングでは「9月の宿泊者数は例年の5割程度まで回復した。国内客を中心に徐々に回復してきている」(関係機関)、「10月は東京都居住者の旅行について『Go To トラベル』の支援対象となったこともあり、宿泊者数も回復が続く見通し」(同)との声が上がっている。

 この他の個人消費、民間設備投資、雇用動向はいずれも前月から判断を据え置いた。

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